八朔とは8月1日のことだって知ってました?
「八朔」の「朔」は、「ついたち」という意味をもつそうです。
なので、「八」と「朔」とで、8月1日の事。
そして、柑橘類の「はっさく」は、漢字で書くと「八朔」と書き、旧暦8月1日頃から食べられるようになることを意味して、その名がついたと言われています。
旧暦8月1日は、2019年だと8月30日で、夏の終わり頃。
しかし、ハッサクは12月〜2月にかけて収穫し、酸を抜くために1、2ヶ月ほど貯蔵した後、新年1月頃から市場に出回り始め、最も美味しいのは3月上旬頃で、どちらかというと冬の果物。
それなのに、なぜ「はっさく」という名がつけられたのでしょうか。
余談ですが、いま調べたら「朔」と書いて「さく」または、「はじめ」と読むお名前(姓じゃなくて名)の方がいらっしゃるんだそうです。なるほどー。
ハッサクの皮が凄いらしい
皮には「オーラプテン」という成分が含まれているそうです。
オーラプテンは
- 認知症予防(認知機能の低下を阻止)
- 抗菌作用
- 発がん物質を抑制(癌予防)
などが期待できるのではないかと言われています。
しかし、オーラプテンは実には含まれず、皮にのみ含まれているとのこと。
あの厚い皮を使って、ジャムやマーマレード、シロップで煮たコンポート、砂糖煮したピールコンフィなどを作ってみてもよいですね。
旬のはっさくを食べることができるのは、まだまだ何ヶ月も先の話。
冬まで「オーラプテン」のことを覚えていられたら、認知機能低下の心配はまだ大丈夫ってことですね(笑)。
ここから以下は勝手な想像なのですが
ハッサクというのは、昔むかしは、小さい実のうちに収穫していた可能性、ないですか?
5月下旬に花が咲き、実がつくのが8月頃。
「八朔」の頃についた小さな実の皮や果汁を、レモンやカボスのように楽しんでいたのかも、と。いや、ほんとに勝手な妄想です。