横綱不在となってしまった大相撲十一月場所
2018年大相撲九州場所/平成30年十一月場所(会場:福岡国際センター)
初日から3連敗していた横綱・稀勢の里。東前頭2枚目の栃煌山との戦い。
1度は稀勢の里に軍配が上がったものの物言いの末、軍配差し違えで4連敗。
横綱の初日からの4連敗(不戦敗を除く)は、1931年一月場所の宮城山以来、87年ぶりとなり、 1場所15日制が定着した1949年五月場所以降では初の事態だそうです。
そして、稀勢の里は九州場所初日(11月11日)の小結・貴景勝 戦で痛めた右膝挫傷捻挫の診断書を提出し、5日目(11月15日)から途中休場することを表明しました。
初日から白鵬と鶴竜の2横綱が休場している今場所。本人の怪我や体調の他、初の一人横綱の経験で重圧もあったのかもしれませんね。
稀勢の里が休場した5日目は、高安、栃ノ心、豪栄道の3大関がすべて敗れる波乱もおきました。
本場所は年6回
大相撲の興行である本場所は年6回。
- 一月場所(通称:初場所)東京都墨田区・両国国技館
- 三月場所(通称:春場所または大阪場所)大阪市浪速区 大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
- 五月場所(通称:夏場所)両国国技館
- 七月場所(通称:名古屋場所)名古屋市中区 愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)
- 九月場所(通称:秋場所)両国国技館
- 十一月場所(通称:九州場所)福岡市博多区 福岡国際センター
横綱が出場しなかった場所
平成元年以降、横綱が途中休場したり全休をしたりなどで『横綱不在』となった場所を調べてみました。
- 1991年
平成3年九月 (旭富士6日目から、北勝海全休)
平成3年十一月(北勝海8日目から、旭富士全休) - 1992年
平成4年一月場所(旭富士4日目から、北勝海全休)
平成4年三月場所 (北勝海3日目から)
平成4年五月場所 北勝海(初日直前に引退)
平成4年七月場所(-横綱不在-)
平成4年九月場所(-横綱不在-)
平成4年十一月場所(-横綱不在-) - 1993年
平成5年一月場所(-横綱不在-) - 1994年
平成6年五月場所 (曙12日目から)
平成6年七月場所 (曙全休)
平成6年九月場所 (曙全休) - 1999年
平成11年三月場所(貴乃花11日目から、若乃花10日目から、曙全休) - 2002年
平成14年一月場所(武蔵丸4日目から、貴乃花全休)
平成14年十一月場所(武蔵丸6日目から、貴乃花全休) - 2003年
平成15年一月場所(貴乃花途中休場あり9日目から、武蔵丸全休)
平成15年七月場所(朝青龍10日目から、武蔵丸6日目から) - 2006年
平成18年五月場所(朝青龍3日目から) - 2018年
平成30年七月場所(鶴竜6日目から、白鵬4日目から、稀勢の里全休)
平成30年十一月場所(稀勢の里5日目から、白鵬、鶴竜は初日から休場)
今年の七月場所(名古屋場所)の 『横綱不在』は、一人横綱の朝青龍が途中休場した2006年の平成18年五月場所以来12年ぶり。
3横綱が居ながら横綱が不在になったのは、1999年平成11年三月場所以来19年ぶりだそうです。
横綱不在のデメリット
平成30年十一月場所5日目。稀勢の里の途中休場により、玉鷲との取組に懸かっていた懸賞23本のうち5本が取りやめとなったそうです。
今回に限らず、横綱の休場そして横綱不在の場所というのは入場者数が減り、懸賞も少なくなり、興行面での痛手になると思われます。
観客側のデメリットとしては、横綱が休場ということは、幕内取り組み前の横綱土俵入りを見ることができないのです。
露払いと太刀持ちを従え横綱だけに許されている白麻製の綱を締め、雲竜型や不知火型を披露。会場で観戦する方は特に、横綱が四股を踏むときに『よいしょ!』と掛け声をかけるのも楽しみだと思うので、横綱土俵入りがないというのは寂しいですよね。
年内は今場所が最後なので、来年1月の「初場所」に白鵬、鶴竜、稀勢の里の姿が揃うことを期待しましょう。
しかし、今場所の千秋楽は11月25日。
本日6日目で、まだまだ続きます。
一人横綱の朝青龍が途中休場した2006年の平成18年五月場所は、新大関の白鵬が14勝1敗して初優勝しました。
現在5連勝している小結・貴景勝と前頭・栃煌山、そして4勝1敗の大関・高安、前頭・千代大龍、阿炎、大栄翔、阿武咲がどこまで白星を重ねられるか、も今場所の大きな見所です。
追記:六日目終了時点で、全勝は小結・貴景勝のみとなりました。明日の相手は関脇・御嶽海です。
スカラヴィジョンの相撲Tシャツ
Tシャツの他、同柄のロングTシャツ(長袖Tシャツ)、トレーナー、パーカーも。
スカラヴィジョンのアイテムは、Tシャツトリニティで販売中です。