素人でもインスタ映えする料理写真をスマホで上手に美味しそうに撮影するコツ

墨田区にある肉のカタヤマのステーキ

墨田区の名店、肉の「カタヤマ」のランチステーキです。ランチ時間や週末などは待合室にもお客さんで溢れています。

美味しいものを食べる時、やはりスマホで「インスタ映え」するようないい写真を撮りたいですよね。

今日はスマホで食べ物の写真を綺麗にとるコツについて書きました。

スマホで写真撮影するコツ

近年、デジタル一眼レフカメラなどを使用しなくても、ある程度のクオリティの写真が撮影できるようになりました。

カフェやレストランで撮影した写真をInstagramなどに掲載する人も増えました。

しかし、根本的なセンスがあるかないかで、いわゆる「インスタ映え」に大きな違いが出てくるのも事実です。

ヘタな写真はかえって逆効果

飲食店を経営する知り合いでもSNSに自身のお店の料理写真を掲載してます。

しかし、実際の料理は美味しそうでも、撮り方が悪いせいで、いかにも不味そうな写真を掲載するのであれば、美味しさが伝わらないどころかマイナスなイメージになってしまいます。

料理写真の目的はズバリ「美味しいそう」と思わせる事が最優先。

今回は料理写真のコツとツボを押さえて自分で撮影する際のポイントをご紹介します。

まずは明るさ、光が大切

写真のキモはやはり光です。

想像してみてください。薄暗い牢屋の中で撮ったような料理の写真と、太陽が燦々と輝くビーチでテーブルに乗った色鮮やかな明るい料理の写真。

どっちが美味しそうに撮影できますか?

料理は暖色系の照明が美味しさを引き立てる

また、室内の照明の色には「暖色系」「寒色系」があります。

照明でいう暖色系というのは主にオレンジがかった暖かい色味の電球になります。

暖色系というのはあたたかみを連想して、料理の写真を撮影しても食欲をそそる色味になります。

逆に青味がかった寒色系の照明は物事をくっきり映す反面、飲食・料理に関してはマイナスに働き、とても不利な状況になってしまいます。

なので、飲食店で寒色系の照明を採用するということは、料理の見た目に関しては不利な状況と言えます。

お店の照明によって「暖色」と「寒色」によって大幅に変わってきます。

寒色照明のイメージ

極端ですが暗い室内の寒色系のライトで撮るとこんな感じ。

マンマパスタのブリのカルパッチョ

暖色系のイメージ。

お店の照明が不運にも寒色系の場合、なるべく窓際の光が差し込む席につくのが理想となります。

自然光で撮影した写真は、それだけで料理の色を活かしてくれます。

寒色系の照明で撮らなければいけない時は、Instagramなどで編集して色味を調整しましょう。

Instagramでは写真の編集時に「暖かさ」と「彩度」を少し上げるだけで美味しそうな写真になります。

料理を美しくするのは半逆光の位置

料理を美味しそうに撮るコツ、ライティングの観点で言うと「半逆光」が効果的になります。

窓側に座り、正面から光が料理に当たっているいる状態を「順光」と言います。

窓を正面に見て、自分より前に料理があって写真が当たっている状態が「逆光」になります。

その中間の位置、90度の角度が「半逆光」となります。

ステーキの写真

窓際の席で太陽の光を利用した例。

お肉の脂の照りがお日様の光を受けて魅力的に輝いていますね。

ちなみに、上記のような熱々の鉄板で焼いたメニューなどは、湯気が立ち上っているうちに撮影することで、臨場感が出てより美味しそうに見えます。

料理の到着と同時にスマホをサッと構えて慌てずスムーズに撮れるようになると上達しますね。

スマホで鹿肉を撮影

キッチンで撮影する時はレンジフードの明かりを点けて真下で撮影するといい感じに撮れます。

ピンぼけしない、とにかく震えを固定

スマホで撮影するにあたり、一番手軽に改善できるポイント、それが「ピンぼけしない」ということです。

色々な人がスマホで料理写真を撮影していますが、センスのない人の特徴として、ピンぼけ気味というのが本当にもったいないと思います。

では、ピンぼけしない写真を撮るコツ、というのはどういうことか。

それは「両手で撮影する」ということです。

片手でスマホを近づけて撮影する機会も多いかと思いますが、ピンボケしない写真の一番重要な事は「安定」です。

プルプルと震えること写真がボケてしまいます。

料理の手ブレ写真

↑これは極端な例ですが、片手で撮影するとブレブレになりがちですね

お刺身の中位の寄り写真

なので、スマホで撮影する際は

  • 必ずスマホを両手で持つ
  • スマホを構えて脇をしめる、またはテーブルに肘を置いて固定
  • 撮影ボタンを押す際に力を抜く
  • 念の為一枚ではなく複数枚撮影しておく

というのを気をつけるだけでピンぼけのない、なかなかいい写真が撮れます。

ほとんどのスマホは撮影する際に画面をタッチすることで、どこにピントを当てるか、どこに明るさの基準を持っていくか、が自分で選べるので、必ず画面をタッチしてベストなピントと明るさを選びましょう。

また、1枚では失敗する確率が高いので、3枚ぐらい撮影して一番良い写真を選ぶと成功率が上がります。

とにかく寄る

暖かな暖色系のライティングと、くっきりとしたピンぼけしない写真を意識できるようになったら、あとは「画角」を意識したいと思います。

これをうまく取り扱えるようになれば、だいたいの料理写真は上手に撮影できるようになります。

例えば定食を撮影するとしたら、あなたはどうやって撮影しますか?

メイン、ご飯、汁、副菜など。

それら全てを撮影しようとすると、真上からの写真になると思います。

インスタ映えしない写真撮影の例

情報として、生ビールとサラダを伝えようとする写真。

実はこれがつまらないのです。

料理写真を美味しく見せるコツは「メインとすべき料理をできる限り寄って撮影すること」です。

どうでしょう。どこにでもあるビールの写真はさり気なく映っている程度におさめて、サラダの美味しそうな魅力に焦点を当てる写真を心がけていました。

サイゼリヤでの料理撮影

お刺身の中位の寄り写真

とにかく料理の魅力を伝える写真として簡単で心がけるのは「寄る」ということです。

寄ることに寄るメリットは

  • おしぼりなどの余計な情報が入らない
  • ディテールをより深く伝えることができる
  • 単純に美味しそうになる

ということですね。

あとは角度的にどうすればいいかと言えば

  • 自分がテーブルに座った時の料理への目線

を写真を見る側にいかに伝える事が重要となります。

内容を説明するために全ての画像をおさえるのも有効かもしれません。

しかし、ご飯と味噌汁をあえて撮影して紹介する必要があるでしょうか。

料理写真というのは、メインの料理にできる限り寄って、魅力を伝えるのが一番効果的だと思います、

とにかく迷ったらメインの料理の魅力をドアップで伝えるのが間違い無いと思います。

インスタ映えする写真としない写真

全面を入れようとして失敗した例(タン刺し)

インスタ映えする豚のタン刺し

どうでしょうか、光が一番いい具合に意識して、両手でスマホカメラを固定してブレないように、寄れるだけ寄ってスマホ撮影した料理です。

ギリギリまで寄ることによって素材のディテールを伝えることができると思います。

ちなみに撮影する瞬間は力を極力抜きながらボタンを押すようにしています。

主役は誰なのか? どこを伝えたいのか?

料理写真のキモは「主役は誰?」ということになります。

定食など沢山の料理が並ぶような状況の場合には、全てを伝える義務感があると思いますが、たとえば白米や味噌汁がついている定食においては、別に写真で伝える必要があるでしょうか。

そういうオプションについてはテキストで伝えるだけで情報が伝わるので、あえて写真を重点的に掲載する必要はないですよね。

なので、定食の魅力を伝えるならば、一番のメイン食材をアピールするほうが効果的な写真になると思います。

牛肉のおつまみ

これだと、魅力が伝わらないですよね。

曳舟もつ焼きじろちゃんの牛肉のおろしポン酢

光が適度に当たっている位置で、牛肉だということが伝わる距離感。

どちらの脂身が光っていて、どっちの写真が美味しそうかは一目瞭然ですね。

向島白鬚橋フルバリのカレー

このカレーランチもまあまあ良さげな感じがするのですが、どこがイマイチな感じか気づきましたでしょうか。

この角度だと手前になるサラダも主役になってしまいますよね。

向島白鬚橋フルバリのカレー

正解は、主役がカレー、ということでした。

並び方でいうとサラダが手前に来ている気がしますが、やはり見る側のメインといったらカレーになると思います、

思い切ってプレートを180度回してカレーが一番手前にくるように配置しましょう。

ライスやサラダは「ああ、あるんだ」ぐらいの認識を補えばいいと思います。

もつ焼きじろちゃんでの写真

これも主役が分かりづらい。

不潔なイメージのある使用済みのおしぼりや割り箸などはマイナスイメージです。

もつ焼きじろちゃんでの写真

これぐらいフォーカスすることで、料理の魅力がやっと伝わると思います。

とにかく寄りで撮るだけで美味しさは伝わりますので簡単に実践できます。

墨田区曳舟ソウルのハチノス

照りがある料理や貝などの白いハイライトのある食材は、そのテカテカを上手にとらえましょう。

揚げ物のおつまみの香ばしさと光

ソースの「照り」が食欲を掻き立てますね。

「顔」を見極める

料理の見た目を重視するお店が作った料理には「顔」というものがあります。

例えば刺盛りの盛り付けにしても、左奥から順番に盛り付けていく、というセオリーがあり、奥から順に高く盛り付け、徐々に低い盛り付けにして奥行きを出すことで、美しくて美味しそうな見た目を演出しています。

つまり、作り手が一番美味しく見せるように盛り付けた角度で撮影することにより、美味いしそうな写真を撮ることが可能です。

料理写真の悪い例

ライティングも画角もそれなりに悪くないのですが、残念ながらこちらは料理の顔ではありません。

基本的には一番高い盛り付けを背面として段々と低くなっていくので、これを見つけるようにしましょう。

マンマパスタのブリのカルパッチョ

お皿をくるっと回して、こちらが正解ですね。

常に料理の顔を意識して撮影しましょう。

これを意識することにより、自分で料理を盛り付けるときも上手に盛り付けられるようになります。

まとめ

  • 光に気をつける
    自然光を取り入れた半逆光でのライティングで料理写真の美味しさを引き立てましょう
  • ピントを合わせる
    スマホは必ず両手で持って、脇をしめてピンぼけしない写真撮影を心がけましょう。
  • 一度に何枚か撮影する
    何枚か撮影してあとで一番良い写真を選ぶことで失敗する事が減ります。
  • ドアップで
    料理の主役は誰かを意識して、なるべくドアップで撮影しましょう。あたりまえのお味噌汁やご飯は思い切って写真に入れなくてもOK、テキストで説明する程度で大丈夫です。
  • 料理の顔を見極める
    作り手が一番見せたい角度を見つけましょう。

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