台風15号ファクサイは、小さいが勢力が強い台風だった
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
避難されている方々も復旧活動をされている方々も、くれぐれも無理をなさらずに、とにかく体調を崩さぬようお気をつけて。
令和元年台風第15号
2019年9月5日に発生した台風15号。
気象庁は9月8日午前11時から緊急会見を開き「自分の命、大切な人の命を守るために早め早めの避難、安全確保をお願い致します」と、記録的な暴風になる恐れから最大限の警戒を呼び掛けました。
9日9日5時前に千葉県千葉市付近に上陸した時の勢力は、中心気圧960hPa、最大風速40m/s、最大瞬間風速は約60m/sで、関東に上陸した台風では過去最強クラスとなったそうです。
雨風の直接の影響
家屋の倒壊、農業や水産業に、雨や風による直接的な影響が出ています。
全国でも有数の農林水産物王国と言われる千葉県。
収穫前の農作物の損傷、ビニールハウスなど農業設備の倒壊や破損、漁港や養殖施設・漁船の破損など、県内の農林水産業の被害総額は、100億円をはるかに上回ると見込まれています。
ライフラインへの影響
鉄道網
首都圏の鉄道は、台風接近により8日の終電を繰り上げ、午後11時以降はほぼ全線の列車運転を取りやめ、9日は始発から午前8時ごろまで運転を見合わせると発表した。
しかし、線路上に倒木や飛来物などの影響で、再開が遅れる路線が相次いだ。
千葉県内では、12日も終日運転を見合わせると発表済みの路線も。
電力
千葉県君津市で送電塔2本が倒壊する台風被害があり、3日弱が経過。
現在も停電が続いている地域があり、千葉県では37万件以上、茨城県や埼玉県でも停電が発生し、全面復旧は13日金曜日以降になる見通しだと発表。
東京電力ホールディングス株式会社のTwitter情報によると、9月12日0時時点での停電軒数は約398,000軒、とのこと。
この停電の影響で…
- 断水
浄水場から送水できない状況により、断水が多く出ている。 - 携帯電話
携帯本体をフル充電することも難しいが、携帯電話の基地局そのものの電力が確保できず、広い範囲で繋がりにくい状態になっている。 - ガソリン
給油機を動かせない店舗があり、営業している店舗は連日、給油を待つ車の列ができている状態。一部のガソリンスタンドは給油制限を行っている。 - 道路の信号
交差点の信号機がほとんど作動していない - 病院
非常用電源や貯水タンクの水を使用していても、治療に制約が出ている
また、停電や断水の影響で工業系製造業では生産ラインを止めていたり、コンビニやスーパーも休業しているそうです。
台風への備え
つい忘れがちになってしまうのですが、今後の為に台風や災害時の心構えの備忘録。
- 『停電なると家電や水が使えない』『災害時は携帯電話が使用できない場合もある』ということを忘れずに
- 防災グッズ・避難用品の確認
- 雨風が強くなる前に、家の外の点検
側溝や排水口の掃除をして、水はけを良くしておく。
玄関前やベランダに置いてあるもので風で飛ばされそうな物は飛ばないように固定したり、屋内へ。
(自転車をあらかじめ倒して置いている家もありました) - 窓のチェック
雨戸を閉め、窓は鍵をかけしっかり閉める。
飛来物に備え、雨戸がない場合は、カーテンを閉めたりブラインドを下ろす。 - 水の確保
飲料水の他、生活用水としてバスタブに水を溜めておく。 - 食料品の用意
水や電気を使わずに食べられるものや『ポリ袋レシピ』の確認。 - 避難所の確認
防災マップなどで避難する場所の確認を、家族全員で確認しておく。 - 充電は満タンに
携帯電話、スマートフォンおよびモバイルバッテリーも。 - スマホアプリのダウンロード
懐中電灯やラジオは、それぞれ単体のものがベストだが、スマホアプリで代用も。補佐的な位置づけで。 - 情報の入手
台風の進路や避難指示情報など、テレビやラジオで最新情報を。 - 不要不急の外出は控える
台風接近時や通過直後は、雨で増水している場所や垂れ下がった電線など、危険な場所へは近づかないように。
2011年3月11日の東日本大震災後に計画停電(輪番停電)が行われた時と同様かそれ以上に電力の重要性を感じています。
「喉元過ぎれば」になってしまわぬよう、電力が供給されなくなった場合にどう対処するか、電力に頼っている日々の生活を、今一度きちんと見直さなければならないな、と思います。