アルミ缶の買取価格はいくら? アルミ缶やペットボトルを集める訳
ある日、親から「飲み物のフタ、気づいた時で構わないから集めておいて」と、ペットボトルやアルミ缶の蓋を採っておいてほしい、と言われました。
「ちなみに何に使うの?」
と聞いたら「友達が集めてて、たぶん福祉関係で使うみたい」と。
では、調べてみましょうか。
ペットボトルのキャップを集める理由
ペットボトルのフタを回収している団体は、それらをリサイクル業者に売却。
その売却益を、貧困に苦しむ世界の子どもへのワクチン支援、栄養支援、教育支援活動に取り組んでいる団体に寄付しているそうです。
なぜ本体と蓋を分別するの?
ペットボトルを捨てる場合、蓋とボトルに分けますよね。
ボトルに使われているポリエチレンテレフタレート(PET)
キャップに使われているのはポリプロピレン(PP)(またはポリエチレン(PE))
とプラスチックの種類が異なるからです。
種類が異なっても処理や再加工することはできるのですが、品質の高いプラスチックにはなりません。
もう一つの理由は、フタが閉められていると
- 液体が入ったまま処分される。
- 空であってもフタが閉められている状態だと機械に不具合が出たりする。
- ペットボトルが破裂する危険がある。
上記を未然に防ぐ為、との理由があるそうです。
ボトルとキャップを分ける理由
- リサイクル製品の品質を高めるため
- フタを閉めたペットボトルを処理する際に破裂の危険があるため
ということになります。
アルミの缶を集める理由
アルミ缶やプルタブを回収している団体は、それらをリサイクル業者に売却。
その収益金を、車椅子の寄付に役立てているそうです。
回収されたアルミ缶を再加工して車椅子を作る、という話を聞いたことがあるのですが、やはり嘘でした。
アルミを売却したお金で車椅子を購入して贈呈する、ということなんですね。
アルミのフタ部分を集める活動は、プルトップのポイ捨てをなくすための取り組みという意味もあったそうです。
アルミ缶の買取価格
では、アルミって売るといくらぐらいになるんでしょうか?
2018年12月20日 午前8時現在
135 円/kg
(税込,弊社へ納入時)
だそうです。
アルミ缶ならともかく、フタだけで1kgって相当大変じゃないですか?
仮にプルタブ1つが0.5グラムだとしたら、2,000個?
(余談ですが、スマホでウェブ閲覧していると、いきなり「おめでとうございます!Googleギフトが当選しました!」というフィッシング詐欺広告に「iPhoneが135円で買える」というのがありましたよね。)
ちなみに、アルミ缶を集めて売って生活費を稼ぐ、というのは最近のホームレスの人たちの主な収入源のひとつにもなっているよですね。
ダンボール回収より、こちらのほうが利益率が良いのでしょうか。
缶のフタの形、今はプルタブ、昔はプルトップ
「平成生まれが知らない物」と言われる物のひとつ、「プルタブ式(通称:プルトップ)」。
昭和の時代は、缶本体から完全に分離するフタ「プルトップ」でした。
海外でも問題があったそうですが、日本ではプルタブのポイ捨てにより、海岸の砂浜で足を切ったり、タンチョウヅルの胃から多量のプルタブが発見されたり、キツネなどの野生動物がプルタブを飲み込んで死亡するケースといった事例がニュースになりました。
このような問題から、1980年代後半に缶本体からフタが離れない現在の「ステイオンタブ式」が採用されそうです。
缶のフタの種類のちがいまとめ
- 「プルトップ」は、缶切り等を用いずに開缶できるようにした缶フタのこと
- 「プルタブ」は、フタを開ける引き金のこと
缶本体ではなく、なぜプルタブだけなの?
そもそもアルミのフタを集める活動は、プルトップのポイ捨てをなくすための取り組みという意味もあったそうです。
回収して売却したアルミ缶やプルタブの収益金は、車椅子の寄付や、発展途上国への物資支援活動などの支援活動に役立てられます。
アルミ製のプルタブ・空き缶800㎏超で、車椅子1台が贈呈できるそうで、アルミ製ならば飲み物のプルタブだけでなく、缶詰めのプルトップでも良いそうです。
みんなで集めれば800kgは集まるということでしょうが、軽自動車1台分ぐらい集めるのですから、かなり大変ですね。
回収のそれぞれのメリット
空き缶丸ごと回収
- アルミを効率的に集めることができる
- フタが缶本体から分離しないステイオンタブ式になったから
- リサイクル業者としては「設備的に、小さなプルタブのみよりも缶本体のほうがリサイクルしやすい」という一説
空き缶を足で勢いよく潰したら膝を痛めた、なんて人もいますから、処理の際は注意しましょうね。
プルタブだけ回収
- 保管に場所をとらない
- 外出のついでに回収場所に出せる
- 洗って乾かして小さく潰してという手間がかからない
- 「パッケージ印刷されている缶本体より、印刷が施されていないプルタブのほうがリサイクルに適している」という一説
缶からタブを取り外す際に指先を切ってしまったなどの思いがけないケガをしないよう注意しましょう。
アルミのプルタブを集める理由がわかった
空きアルミ缶を1本回収するのと、プルタブのみ回収を比較すると、やはり「保管場所」の問題が大きいですね。
そうなると、プルタブだけ集めるのが良いかな、と。
しかし義務感を持たず、のんびり、気づいた時にタブを取る程度にやってみようかなーと思っています。