お正月のタブー・禁忌「やってはいけない家事」を知っていましたか?
もういくつ寝るとお正月。
正月飾りとは、歳神様を迎えするためのもの。
この飾りにもルールがあり、12月29日は「苦を待つ」の語呂で縁起が悪いとされ、31日は「一夜飾り」になり神様をお迎えするのに失礼になるなどの理由から、飾ってはいけない日とされています。
お正月飾りの飾り付けは、12月27日、28日、そして30日には終わらせましょう。
お正月のタブー・禁忌
そして迎える元旦。
お正月にも「縁起が悪いのでやってはいけない」とされることがあります。
☓刃物の使用
刃物、包丁を使用してはいけない。
刃物を使用することは『よい縁を切る』との理由から、「元旦は爪を切ってはいけない」「髪の毛を切ってはいけない」とも。
☓火の使用
火を使った煮炊きをしてはいけない。
火の神、台所の神様「荒神 [こうじん]」を怒らせないために台所仕事をしてはいけないとされています。
また、
- 湯を沸かすために火を使うから
- 福を流してしまうから
との理由で、元旦は風呂に入らない、という風習もあるようです。
☓掃除
掃き掃除をしてはいけない。
門松を飾ったりしめ縄、鏡餅を用意したりして、せっかくお迎えした福の神、歳神様を「(箒で)掃き出す」ことになってしまうため。
☓洗濯
洗濯をしてはいけない。
「福=フク=服」で、訪れた福を洗い流すことになってしまうため。
洗濯だけではなく、お正月に使用する「祝い箸」。両端が細くなっている理由は、一方を神様が、もう一方を自分が使用するからで、祝い箸は自分が使用したほうだけ洗うことになっています。
☓豚や牛などの肉を食べてはいけない
おせち料理は歳神様へのお供え料理。
675年に天武天皇が僧侶に肉食禁止令を出してから、神や仏に四本足で歩く動物の肉類をお供えしなくなりました。
その他、仏教の教えの影響もあり、四足動物の肉は避けられていました。
家事を休もう!
お正月は家事に関するタブーが多いですね。
これは「釜戸の神様に休んでいただく」という意味も込められているようです。
しかし、年末年始は人が集まったりと何かと忙しい時期なので、通常の家事を少なくするために慣習化されたものなのでしょうか。
このようなことから、火や包丁を使わずに、洗い物が少なく食べられるものを事前に重箱の詰めた「おせち」を準備するようになったんですね。