日付が変わって深夜0時から酉の市「二の酉」
内閣府では、毎年11月12日から11月25日までの2週間を「女性に対する暴力をなくす運動」期間と定め、女性に対する暴力根絶のシンボルである紫(パープルリボン)にちなんで、運動期間の初日である11月12日(月)に、東京タワーや東京スカイツリーを含む全国45都道府県、150カ所の施設でパープル・ライトアップを実施。
パープルリボンは、女性に対する暴力、セクシャルハラスメントの根絶や、膵臓がんの啓発と撲滅をはじめとする、社会や医療の各分野で用いられるリボンやマーク。
パープル・ライトアップには、女性に対する暴力、セクシャルハラスメントの根絶と、被害者に対して『ひとりで悩まず、まずは相談を!』というメッセージが込められているそうです。
《11月16日追記》「痩せてきれいになったんじゃない?」内閣府の“セクハラ防止”ポスターに批判の嵐(http://www.fnn.jp)
スカイツリーのライトアップは16:30~24:00。
とうきょうスカイツリー駅の隣駅は、浅草駅。
日付が変わって13日の深夜0時から、浅草酉の市は「二の酉」です。
先日、東京の11月といえば酉の市(とりのいち)という話を書いたのですが、以下はその続きです。
年だけでなく、日も十二支があるの、ご存知ですか?
酉の日(とりのひ)
日の十二支は年と同じで、【子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)】。
12年すると干支が一周するように、12日で一周します。
月の最初の酉の日を「一の酉」、次の酉の日を 「二の酉」、次の酉の日を「三の酉」と呼び、この日に開催されるのが「酉の市」で、鷲や鳥にちなむ寺社の開運招福・商売繁盛を願う祭礼です。
ちなみに、11月7日が最初の酉の日だった場合は、次の酉の日は11月19日。その次の酉の日は12月になってしまうので、その年は「三の酉」はありません。
三の酉は火事が多い?!
『三の酉まである年は火事が多い』という話があります。
2010年以降で三の酉がなかった二の酉までだった年は、2010年、2012年、2014年、2016年。
一年おきに火事が多いというのも変な話ですよね?
うそ? ほんと?
『三の酉まである年は火事が多い』という話の真偽は定かでないらしいのですが、酉の市に便乗して出かける男性を引き止める為という説が色っぽくて好きです。
諸説あり
江戸酉の市の発祥は東京都足立区の大鷲神社だそうで、日本最大の酉の市と言われる「浅草酉の市」が行われる鷲神社と「浅草酉の市の発祥の寺」長国寺は、東京都台東区千束三丁目にあります。
この千束三丁目。江戸時代には遊郭があり、現在も歓楽街として有名な「吉原」が目と鼻の先にあるのです。
なので、旦那が『お酉様にお参りに行ってくる』との口実で遊郭に行くのを防ぐために、女性が『三の酉は火事が多いから』と足止めしたり、早い帰宅を促したとの説があります。
しかし、三の酉まである年は、長國寺から火除け守りが授与されます。
男性陣は『今日は三の酉だから、お寺さんで火除け守りいただいて来なきゃ』と出かける言い訳できるんです(笑)。
2018年の酉の市
上記のように、11月の酉の日に酉の市が開催されるので、
2018年11月の酉の日は、1日、13日、25日ということになります。
したがって今年の酉の市は
一の酉が11月1日(木)、二の酉が13日(火)、三の酉が25日(日)です。
「くまでいち」?
酉の市を「熊手市(くまでいち)」と呼ぶ場合もあります。
酉の市で手に入る熊手は大きくわけて2つ。 神社やお寺で授与される御守りとしての熊手と、露店で販売される招福の縁起物をたくさん飾った熊手です。
三本締めをして大きな熊手を購入している様子をテレビでみたことがある方もいらっしゃると思いますが、これが露店で販売される「縁起熊手」です。
縁起熊手とは
これも諸説ありますが、元々は大鷲神社の秋の収穫祭。
縁日で周辺の農民のために熊手や鍬などの農具を販売しており、そのオマケとしてオカメなどの縁起物つけていたそうです。
次第に商売繁盛を願うお祭りとなり、熊手を鷲の爪に見立て「福や金銀を鷲掴むもの」という意味を込め「金運やお客をかき集める縁起物」となり、熊手に稲穂、米俵、小判、鯛、オカメ(お多福)などの縁起のよい差し物(飾り小物)で装飾をするようになったそうです。
そして、幸運や金運アップなどの開運、交通安全、家内安全など、一般のご家庭にも『運を引き寄せる』といわれるように。
縁起熊手は、宝船のようなもの、ザルに入ったもの大黒様や桝、松竹梅や鶴亀などの縁起物が立体的でたくさんついているもの等、大きさも価格も様々。
境内にいくつも出ている熊手商の屋台を見て回ってお気に入りの熊手を探してみてください。
また、熊手を売る店の他、縁起物として「切り山椒」を売る店も見かけます。この切り山椒を食べれば風邪を引かないといわれているそうです。
魅力のひとつ
浅草の酉の市は深夜0時~翌日深夜0時まで、24時間、夜通し行われます。
熊手を求める人出が多く熊手商の威勢もよく、興が乗るのは、日が暮れてから。
子供が楽しむ縁日というより、大人の趣を感じます。
夕方にお参りをして、各店の熊手を見てアッチがいいとかコッチがいいなどと行ったり来たりして、切り山椒を買って、体が冷えてきたら屋台で買い食いしたりお酒を飲んだり。
男性じゃなくても『お酉様にお参りに行ってくる』と出かけたら、屋台の楽しい誘惑が多くて、本当になかなか帰れないんです(笑)。
スカラヴィジョンの酉(鳥・鶏)Tシャツ。「チキンレーサー」は21色展開。
パーカーもあるので、しっかり着込んで、酉の市の夜の屋台巡りも!