夏至の日に何を食べる? 実は地方によって違うって知ってました?

二十四節気の「夏至」

二十四節気は毎年日付が異なりますが、今年2019年の夏至は6月22日、2020年以降2055年までは6月21日です。

夏至の日は、1年で太陽が最も空高く昇り、最も昼の時間が長くなる日。

昼の長さが短い「冬至」と比べると、東京などでは昼と夜の差が、およそ5時間ほどあるそうです。

夏至の習慣 何食べる?

『冬至にはカボチャ、夏至には冬瓜。』

そう思って長年過ごしてきたのですが、どうやら違うみたい?

では、コレ!という食べ物ってあるの?と思って調べたら、各地にいろいろあるんですね。

  • 関東地方:新小麦を使って小麦餅を作り神様に供えた後、神様の⼒を授かるために焼き餅を⾷べる。
  • 尾張地方:「不老長寿の果物」と言われるイチジクを半分に切って田楽味噌をかけたイチジク田楽を食べる。
  • 関⻄地方:タコの足のように稲が八方に根を張るようにという豊作祈願。夏⾄から半夏⽣までの間に、旬のタコを⾷べると、暑さに負けずに元気に過ごせる。
  • 京都:「水無月」という和菓子を食べる。上部にある小豆は悪魔払いの意味があり、三角の形は暑気を払う氷に見立てられている。

など。

日本全国的には、『田植えは夏至の後から半夏生に入る前に終わらせる』という農作業の目安になっているようです。

ちなみに、今年の半夏⽣(はんげしょう)は、2019年7月2日です。

福井では夏至ではなく半夏生に、越前サバを食べる習慣があるそうです。

海外では「夏至祭」

三重県伊勢市の「夫婦岩」近くの、二見興玉神社では夏至祭が行われますが、日本では夏至祭を開催している場所は少ないようです。

一方、夏至(6月21日)または、聖ヨハネの日(6月24日)のあたりに「夏至祭」行われている国や地域もあります。

厳しい冬を終えて、暖かな春を迎え、いよいよ夏のシーズンが到来するこの時期のお祝いのお祭りなんですね。

スウェーデン

夏至はスウェーデンで最も大事な日で、夏至に最も近い土曜日とその前日の2日間が祝日になるそうです。

『メイポール』と呼ばれる草花で飾った白樺の高さ10メートルを超す柱で、メイポールは、農作物の収穫を祝い、子孫の繁栄を願う思いが込められていて、夏至祭には無くてはならないもの。

横たえられ装飾された柱を男性たちの掛け声と楽器演奏に合わせてゆっくりと立てられ、メイポールが完成すると、大人も子供もみんなで手をつなぎ、輪になって歌いながらダンスを踊るそうです。

そして、夏至の日に結婚を願う女性が7種類の草花を枕の下において寝ると、恋がかなえられるという言い伝えもあるそうです。

メイポール

フィンランド

フィンランドの夏至祭は、クリスマスに次ぐ重要なイベント。

祝日となっているので、都会を離れて郊外のコテージなどで過ごすのが伝統的な過ごし方だそうです。

また、「たき火は悪霊や悪運を駆除し、好運と夏の終わりの豊作をもたらす」とむかしから言われているので、湖のそばでカガリ火を焚き、願いを込め、一晩中野外でお酒を飲んで大騒ぎをしてお祝いをします。

ポーランド

スラヴ民族が多い東ヨーロッパの国々では、夏至は「イワン・クパーラの日」という祝日に。

「クパーラ」は英語の「キューピッド」と同じで、イワン・クパーラの日は、「人々が恋に落ちる」という言われています。

そして、川の岸辺に未婚男女が集まり、女性が川に浮かべた花輪を手にした男性と結ばれるという風習があったり、ウクライナでは男女を問わず川に冠を流し、それが寄り添って流れたら2人は結ばれると言われています。

夏至の他にも?

こうしてみると、海外の夏至の日は恋に関する習わしが多いようですね。

先にも書きましたが、二十四節気は毎年日付が異なるものですが、6月22日の記念日は何かあるの?

6月22日は「かにの日」でした。

株式会社かに道楽が作った記念日で、かにの美味しさを広めることを目的にしたものだそうですが、何故この日?

「か」は五十音の6番目の文字、「に」は22番目の文字、ということで6月22日。そして、6月22日は十二星座のかに座の最初の日。

個人的には、『なるほどよくできてるなー』と思った記念日制定理由でした。

Follow me!